こんにちは、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックの歯科医師・院長の折田です。今日は、矯正治療の目的のひとつ「歯周病予防」について語らせていただきます。
歯を失う原因の筆頭にあげられるのは「歯周病」です。今や国民病ともいわれ、40代以上の人のほとんどの人が罹患しているといわれています。
歯周病の原因は歯についた汚れです。毎日歯磨きをしているから大丈夫と思われるかもしれませんが、歯磨きだけでは取り除けない汚れがあります。歯石や歯垢(プラーク)と呼ばれるものですが、こうした汚れは食べかすなどを餌にしている細菌の塊といって、この細菌が歯肉と歯根の間の、いわゆる歯周ポケットで繁殖することで歯周病が進行します。
歯が生えている歯茎の骨を歯槽骨といいますが、歯周病にかかると歯周ポケット内での細菌の繁殖によって歯肉や歯槽骨に炎症を起こし、少しずつ歯槽骨を溶かしていくのです。歯を支えている骨がなくなっていくと、歯はぐらついてきて、最後は抜かざるを得なくなります。
歯周病予防は、口の中の掃除を完璧に行うことが大事だと言えます。部屋の掃除でもそうですが、整理整頓がきちんとされている部屋は掃除がしやすいものです。しかし、乱雑に物が置かれていたり、家具などがごちゃごちゃと置かれた部屋は、掃除がしづらいだけでなく、掃除が行き届かず、どうしても汚れやゴミが残ってしまいがちです。口の中も同じで、歯列にデコボコがあったり、隣同士の歯が重なっていたりすると、歯磨きが行き届かず、磨き残しができてしまうのです。そのために磨き残しの部分に歯石や歯垢が溜まりやすくなって、そこから虫歯や歯周病が発生しやすくなるのです。
口の中がスラム化しているなんて、誰もが勘弁してほしいのではないでしょうか。矯正治療は、そうしたスラム化した口の中の状態から抜け出す根本的な治療法だといえます。乱れた歯列を放っておくと、結果的に歯の寿命を短くしてしまうことになるのです。
アールクリニックではただ歯をきれいに並べるだけではなく、生涯の健康につながる矯正歯科治療を行っております。