こんにちは、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックの歯科医師・院長の折田です。今日は、歯並びや噛み合わせが悪いと影響を与える「口呼吸」について語らせていただきます。
呼吸と歯並びは意外に深い関係があります。本来、人は鼻呼吸をするのが普通ですが、不正咬合が原因で口呼吸になることもあるのです。とくに上顎前突や下顎前突によって前歯が飛び出していて口が閉じづらい場合や、開咬によって上下の前歯の間に隙間が開いている場合は、常に唇が開いた状態になって口呼吸になりやすいといえます。
口呼吸がなぜいけないかというと、直接空気が肺に入ってしまうので、ホコリや病原菌などもそのまま体の中に散り込んでしまうからです。鼻呼吸であれば、鼻腔を通るときに鼻腔の湿った粘膜にホコリや病原菌などが付着して除去されます。その結果、きれいな空気を吸うことができるのです。いわば、鼻呼吸はフィルター機能がついているといえます。しかも鼻腔を通る間に冷たい空気は暖められます。乾燥した空気は湿り気を帯びるので、のどや肺を刺激せず、肺胞の粘膜にもなじみやすくなるのです。その結果、酸素もスムーズに吸収されます。
一方の口呼吸ではフィルターはなし、外気はそのまま肺に入ってきますから、風邪をひきやすかったり、のどの粘膜などを刺激したり乾燥しやすくなってよくありません。
矯正治療をした後、呼吸が楽になったというかたがいます。口呼吸から鼻呼吸に変わって、スムーズに呼吸できるようになったためです。
アールクリニックではただ歯をきれいに並べるだけではなく、生涯の健康につながる矯正歯科治療を行っております。