こんにちは、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックの歯科医師・院長の折田です。今日は、美しいスマイルづくりをテーマにした「バッカルコリダーを少なくする」について語らせていただきます。バッカルコリダーについてわからないかたは、前日のブログ「理想のスマイルについて」をぜひお読みください。
バッカルコリダーを少なくするためには、歯列がつくる弓なりの形、これをアーチフォーム(歯列弓)といいますが、このアーチフォームに配慮する必要があります。
このU字型の幅が適正よりも狭いと正面から見たときにバッカルコリダーが大きくなってしまいますので、アーチフォームを適度な幅に拡げることでバッカルコリダーを少なくすることができます。
抜歯治療の場合は、このバッカルコリダーのスペースが広くなりやすいといえます。というのは、歯の本数が少ないのでそれだけ歯列弓の幅を拡大しなくても並ぶことが多いからです。しかし、審美的に追及するならば、アーチフォームが狭くなりすぎないように小臼歯から大臼歯にかけて幅径を適度に拡大する必要があります。
バッカルコリダーがほとんどなくても、アーチフォームの前面がフラットである場合はどうでしょう。口元の前面に歯がずらりと並んでしまい、ロボットの口元のようになって美しくありません。
理想的な口元は正面から見た場合、前歯から犬歯、犬歯から臼歯へと奥に向かうに従い、歯が徐々に小さく見え、明度は暗くなるように配置されることが理想とされています。前歯が直線的に並んでしまうと奥行き感が出ず、立体感が失われてしまいます。ですから、前歯から奥に向かってなだらかな弧を描くようにアーチフォームを整えることが必要だといえます。
アールクリニックではただ歯をきれいに並べるだけではなく、生涯の健康につながる、そしてスマイルをプロデュースする矯正歯科治療を行っております。