こんにちは、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックの歯科医師・院長の折田です。
いつの時代においても左右対称の顔は、世界共通で美人の証だと言われています。
なぜなら、バランスが良いからです。
バランスの取れている顔立ちは、健康的で運動能力も高く、声までも美しいと考えられています。
あなたの顔を正面から撮影してみてください。
正中線を引いてみるとどうでしょうか。
正中線とは、上顎あるいは下顎の前歯と前歯の真ん中の線のことで、正面から見たときに鼻の真ん中(鼻筋)と上下の前歯の正中線が一致すると美しいとされています。
正中線を引いたときの見た目の雰囲気はどうですか?
顔の正中線から歯列がちょっとでもズレていると、そのズレを私たちは敏感に感じ取り、違和感を覚えます。
それはなぜでしょう?
美しい笑顔の基準においても歯並びを含めて左右対称であることが大前提になるからです。
当院では、矯正治療においても歯列の正中線を顔の正中線に一致させて左右対称に並べることにたいへん注意を払っています。
では、なぜ左右非対称になるのでしょう?
要因は下記のことが考えられます。
1.頬杖をつく
2.片噛み
3.身体の歪み
4.口呼吸
5.寝る姿勢の癖
思いあたることはありませんか?
生まれつき顔が歪んでいる人は少なく、成長過程や生活習慣で左右非対称になっていきます。
むしろ、成人では非対称の方が多いとも言えます。
非対称を改善する方法として次の4項目があなたのお悩みを改善に導ける可能性があります。
1.生活習慣の見直し
片方だけで噛んだり、片方だけでバッグを抱えたり、左右どちらかだけに負担がかかるような行動を改善することで、顔の歪みの修正を期待できます。
2.表情筋を鍛える
お顔周りの筋力トレーニングになります。例えば、あいうべ体操。口を大きく動かしながら、ゆっくりと発音することで、お口周りの筋肉に効果的に刺激を与えることができます。毎日続けることが大切です。
3.外科的矯正治療
歪みがひどい場合には、手術によって骨格を修正することがあります。
4.歯列矯正治療(ワイヤー・マウスピース)
ワイヤーでの全体矯正では、正面からの見た目、噛み合わせ、横顔を意識し、行っています。表側矯正でも目立ちにくいセラミックを用いた装置を使用していますが、より他人に気づかれない装置を希望される場合には、裏側矯正装置もご選択できます。マウスピース矯正は、歯の表面や裏側にブラケットを取り付ける必要がないため、目立たずに治療を行うことができますが、適応範囲が狭く、複雑な症例には向きません。
顔周りの歪みの状況については、精密検査を行い、骨格的な問題がないか、顔や歯の写真やレントゲン撮影を行い、症状を確認することが必要です。
あなたのお悩みを改善するために、1~4のいずれが一番合っているのか、適切な治療を選びましょう。