ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が多く見える状態です。その治療法の一つに矯正治療がありますが、原因によっては矯正だけでは効果がない場合もあります。今回は、矯正治療でガミースマイルが改善できるケースと難しいケースについて説明します。
ガミースマイルとは?
ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が3ミリ以上見える状態を指します。英語では「gummy smile」と呼ばれ、これは「gum」(歯茎)から来ています。ガミースマイルは男女に関係なく見られますが、治療を考えるのは女性の方が多い傾向があります。
ガミースマイルの原因
ガミースマイルには、筋肉や骨の発達、遺伝などいくつかの原因があります。代表的な原因を以下にまとめました。
- 遺伝による影響
- 歯の長さが短い、または生える位置が低い
- 上唇を持ち上げる筋肉の働きが強い
- 上顎の骨の発達が強すぎる
- 噛み合わせが深い(過蓋咬合)
これらについて詳しく説明します。
遺伝による影響
ガミースマイルは遺伝の影響を受けることがあります。ただし、親族にガミースマイルの人がいても必ずそうなるわけではありません。
歯の長さが短い、または生える位置が低い
歯が短かったり、生える位置が低かったりすると、ガミースマイルになりやすくなります。歯茎が歯を覆うことで歯が短く見え、結果的に歯茎の面積が目立つことが原因です。
上唇を持ち上げる筋肉の働きが強い
笑うと、上唇は「上唇挙筋」によって引き上げられます。この筋肉が発達しすぎると、唇が大きくめくれ上がり、ガミースマイルの原因になることがあります。
上顎の骨の発達が強すぎる
上顎の骨が発達しすぎると、ガミースマイルの原因になることがあります。特に、骨が縦に長すぎたり、前に突き出している場合に起こりやすいです。
噛み合わせが深い(過蓋咬合)
噛み合わせが深く、下の前歯が見えないほどになると、ガミースマイルの原因になることがあります。これは遺伝や歯ぎしりなどが影響しており、「過蓋咬合(かがいこうごう)」や「ディープバイト」と呼ばれます。
ガミースマイルの治療ができるところ
ガミースマイルの治療方法は、原因や治療法によって異なります。治療を行うのは、美容整形や歯科です。
美容整形
美容整形クリニックでは、ボトックス注射や外科手術による治療が行われています。
歯科矯正
歯科の矯正でもガミースマイルの治療が可能です。この治療は主に審美的な目的で行われ、基本的には保険が適用されない自由診療となります。治療方法には、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、インプラント矯正、外科手術などがあります。
ガミースマイルの原因ごとの治療法
ガミースマイルの治療方法は、その原因によって異なります。ここでは、原因ごとの治療法について説明します。
歯の長さが短い、または生える位置が低い場合
歯が短い、または歯が低い位置に生えている場合、歯茎が過剰に発達していることが原因です。この場合、「歯冠長延長術」で歯茎を切り取り、歯冠部分を長く見せる治療が行われます。これにより歯茎の目立ちを減らし、ガミースマイルを改善します。もし歯が小さいことが原因なら、セラミック矯正も効果的です。歯冠長延長術は術後約1週間の回復期間が必要ですが、効果は持続します。治療の仕上がりは、担当歯科医の技術に左右されるため、経験豊富な歯科医を選ぶことが重要です。
上唇を持ち上げる筋肉の働きが強い場合
上唇を引き上げる筋肉が強く発達している場合、行われるのが「上唇粘膜切除術」です。この手術では、上唇と歯茎の間の粘膜を切り取って縫い合わせ、上唇の動きを制限します。手術は約1時間で、身体への負担は少ないですが、術後に腫れることがあります。筋肉の発達が強いと再発することがあるため、完全な解決策ではありません。ボトックス注射と併用することもあります。
上顎の骨の発達が強すぎる場合
上顎の骨が過剰に発達している場合、行われる治療は「上顎骨切り術」です。この手術では、成長しすぎた上顎の骨を切り、骨格の問題を改善します。顔のシルエットも美しく整い、再発することはありません。大掛かりな手術のため、口腔外科がある総合病院や美容外科で治療を受けることになります。
出っ歯の場合
上顎の骨が前に突き出ている場合、出っ歯が原因でガミースマイルになることがあります。この場合、歯列矯正で治療することが一般的です。治療では、前歯と奥歯の間の歯を抜歯し、空いたスペースに歯を下げて、突き出た歯と歯茎を改善します。治療期間は1年半から2年半程度かかるため、時間がかかる点がデメリットです。
噛み合わせが深い場合
過蓋咬合(噛み合わせが深い)によるガミースマイルの場合、矯正治療で上下の噛み合わせを調整します。骨格の問題が影響している場合は、外科的手術を併用して治療を進めます。
ガミースマイルの治療が失敗することもある
ガミースマイルの治療が失敗するケースについて、説明します。
ボトックス注射治療の失敗例
ボトックス注射による治療は、表情筋に大きな影響を与えることがあります。注射後、表情が不自然になることがあり、稀にアレルギー反応が起こることもあります。アレルギーが出ると、赤みやかゆみが現れることがあるので、その場合はすぐに医師に相談しましょう。
切開法治療の失敗例
切開治療では、唇の形が不自然になったり、左右に差が出ることがあります。また、上顎の骨を切る手術では、骨格に影響を与え、口を開けにくくなることも考えられます。もし失敗が起きた場合は、健康に影響を及ぼすため、再手術など適切な対処が必要です。
歯列矯正の失敗例
歯列矯正によるガミースマイル治療では、「効果がない」「変化がない」といった失敗があることがあります。矯正の効果を得るためには、事前の検査やカウンセリングをしっかり行うことが大切です。また、矯正が予定通りに進まなかったり、逆に動きすぎたりすると、顎関節症を引き起こす危険もあります。
ガミースマイルの治療が失敗した場合の対応方法は?
ボトックス注射治療の場合
ボトックス治療で表情が不自然になった場合、効果は数ヶ月で自然に薄れます。もし不快感が強ければ、効果を和らげる薬剤を注入してもらうことができます。それでも我慢できるなら、自然に回復するのを待つのが最良です。
切開法治療の場合
切開治療で顔のバランスが崩れたり、効果が見られない場合、再手術が必要になることがあります。再手術は難易度が高く、期間もかかるため、信頼できる医師と相談し、最適な解決策を見つけることが重要です。
歯列矯正の場合
歯列矯正でガミースマイルの治療がうまくいかない場合、噛み合わせや歯並びの調整が必要です。治療が効果を示さない場合は、他の方法を考えることも検討しましょう。矯正治療は長期間かかるため、進捗を確認し、担当医師と相談しながら進めることが大切です。
ガミースマイルの治療で失敗を避けるためには?
ガミースマイルの治療で失敗を避けるためには、どのような点に気をつけるべきかを解説します。
治療をするクリニックを慎重に選ぶ
ガミースマイルの治療を受けるクリニックは、慎重に選ぶことが大切です。治療にはメリットやデメリット、リスクが伴います。特に高度な治療ほど、医師やクリニックの信頼性が重要です。症例数や医師の資格、経歴を確認し、アフターケアの体制もチェックしておきましょう。カウンセリング時にしっかり確認することをおすすめします。
カウンセリングは納得いくまでしっかり受ける
専門家だからといって遠慮せず、カウンセリングでは不安や疑問をしっかり解消しましょう。大切な身体のことですので、納得いくまで質問を重ねてください。事前に希望の仕上がりや治療法のリスク、デメリットをまとめておくと、スムーズに確認できます。
他のクリニックでもカウンセリングを受けて比較する
治療を決める前に、他のクリニックでもカウンセリングを受けて、比較してみましょう。費用や手間を考えてセカンドオピニオンを避けるかもしれませんが、後悔しないためにも慎重に判断することが大切です。症例が軽度の場合は必要ないかもしれませんが、時間や費用がかかる治療では慎重に進めることが重要です。
費用がやけに安価なところは避ける
治療費が極端に安いクリニックや、デメリットやリスクの説明が不十分なクリニックには注意しましょう。安価な理由として、検査不足や不正規の製品使用などがあるかもしれません。誇張された宣伝に惑わされず、安全性の高い信頼できるクリニックで治療を受けましょう。
まずはご相談ください
ガミースマイルには様々な原因があり、それに応じた治療法があります。どの治療法にもリスクが伴うため、まずはカウンセリングを受けて、しっかりと相談しましょう。
「アールクリニック」では、日本成人矯正歯科学会および日本デジタル矯正歯科学会の認定医が在籍し、最新の技術と知識を活かして、患者様一人ひとりに最適な治療をご提供しています。患者様が安心して治療を受けられるよう、十分なサポート体制を整え、理想的な結果を実現できるよう努めております。
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